感染予防の基本 手洗いについて

感染予防の基本 手洗いについて

インフルエンザ、ノロウイルスの流行シーズンが着々と近づいてきています。

インフルエンザやノロウイルスは咳やくしゃみによる飛沫感染と物や手を介した接触感染でうつると言われています。

そのため感染予防には手洗いとマスクが効果的です。

今回は感染予防の基本となる手洗いについて。


手洗いは"ハッピーバースデー"2回分!?

きちんと手を洗うのって難しいものです。

自分ではきちんと洗ったつもりでもどこかに洗い残りがでてしまいます。

指の間や爪先など隅々まで洗うには30秒以上はかける必要があるといわれていますが、日本人の多くは10秒程度でサッと洗って終わる人が多いそうです。

みなさんは自分の手洗いに自信がありますか?


正しい手洗い方法と洗い残しの多い部分についておさらいしてみましょう!!


てあらい1.jpg


イラストの赤と青で塗られた部分は洗い残しが多くみられるところです。

手の甲、親指、利き手側に多くなっていますね。手を洗う際に意識してみましょう。

30秒以上というのは"ハッピーバースデー"を2回歌うくらいの長さともいわれています。

手を洗う時間の目安にしてみてください。


手洗い2.jpg

出典:山口県健康づくりセンター


スクラブ法とラビング法ってなに?

感染予防のための手洗い(手指衛生)の方法には大きく分けてスクラブ法とラビング法と言われる2種類があります。

  • スクラブ法・・・ハンドソープをよく泡立てて洗い、流水で流す方法。
  • ラビング法・・・アルコール擦式製剤を手に擦り込む方法。

手洗いといえばハンドソープ+流水で洗うスクラブ法を思い浮かべる方が多いと思います。

どちらの方法でも感染予防としての効果はばっちりあります。

ですが、スクラブ法にはいくつかの問題点があります。


スクラブ法の問題点

  • きちんと隅々まで洗うのは難しい(小さいお子さんや高齢者など)
  • きちんと洗うには時間がかかる
  • 頻回にハンドソープで手を洗うと手荒れが起きやすくなる

といったことから最近では感染予防に関してはラビング法(アルコール消毒)が推奨されています。

しかし以下のようなときにはスクラブ法で洗う必要があります。


ハンドソープ+流水のスクラブ法で洗う必要がある場合

  • 目に見える汚れが付着している場合
  • ノロウイルスといったアルコールに強いウイルス対策


一番理想的なのは ハンドソープ手洗い+アルコール消毒 です。



知っていると役立つアルコール消毒剤の豆知識

  • アルコール消毒剤は濡れた手に使用すると効果がガクンと落ちてしまいます。

手の水分をきちんと拭いてから使用しましょう。

またアルコール消毒剤は乾く際に消毒効果が発揮されます。

  • 使用した際は乾燥するまでしっかりと手に擦り込みましょう。
  • ジェルタイプは1プッシュだと足りないこともあります。

手全体に十分にいきわたる量を使いましょう。

  • 手を拭く際も気を付けてください、濡れたタオルは思っている以上に菌が繁殖しています。

こまめにタオルは替える、もしくは使い捨てのキッチンペーパーを使うのがよいでしょう。


手洗い3.jpg

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