6-1 一般薬品について
6-2 後発品(ジェネリック)について
Q:処方薬と市販薬はどう使い分ければいいか?
A:処方薬はかかってしまった病気の治療に。市販薬は健康の維持増進や初期治療などに。
市販薬(一般用医薬品)は、薬剤師などから提供された情報などに基づき、自らの判断で購入し、自らの責任で使用する医薬品です。安全性を重視しているため、一つひとつの薬の有効成分の含有量が少なく、複数の成分が含まれているのが特徴。
日頃の健康の維持増進や、病気のかかりはじめと思われる体調不良の初期治療、原因が明らかな慢性疾患の緩和、環境衛生などを目的に使用すると効果的です。
Q:市販薬を買う時に注意することは?
A:自分に合うかどうかを確認しましょう。
まずは、現在の自分の症状に合っているお薬か、アレルギーのある成分は含まれていないか、他に飲んでいるお薬との飲み合わせなどを確認しましょう。自分で判断しにくい場合には、薬剤師に相談して、適切なアドバイスをもらいましょう。
Q:市販薬と大衆薬って同じですか?
A:どちらも処方せんなしで購入できる一般用医薬品です。
一般的に、市販薬、家庭用医薬品、大衆薬などと呼ばれているお薬は、処方せんなしで購入可能な一般用医薬品や要指導医薬品のことです。
購入いただいた方に対する情報提供の必要性の程度によって一般用医薬品は、第1類~3類に分かれています。特に、第1類医薬品や要指導医薬品は薬剤師による情報提供が義務付けられています。
Q:なぜ市販薬なのに薬剤師が販売しないといけないお薬があるの?
A:副作用のリスクが高く、注意が必要なお薬があるからです。
副作用などで日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれのある市販薬のうち、特に注意が必要なものは、分類上、要指導医薬品、第1類医薬品と呼ばれ、薬剤師から購入しなければなりません。第2、第3類医薬品は薬剤師または登録販売者により購入することが可能です。
Q:トクホはお薬ですか?
A:お薬ではなく、食品です。
トクホとは、特定保健用食品のことで、消費者庁の許可を得て効果を表示できる食品です。血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えるのに役立つなど、保健の効果が科学的に証明されています。
Q:ジェネリック医薬品ってそもそも何ですか?
A:患者さまの自己負担と国の医療費を抑えることができます。
ジェネリックとは、英語で「普及した」とか「一般的な」という意味。先発医薬品の2~7割程度の価格で販売されるジェネリック医薬品は、患者さまのお支払の負担を減らし、今や国の問題にまで発展している医療費高騰を抑制することができます。
まずは、患者さまに安心して飲んでもらえることが第一ですので、必要に応じて薬剤師が説明書などを見せながら説明します。
Q:ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じですか?
A:有効成分、有効成分の量、効き目、安全性が同じお薬です。
ジェネリック医薬品と先発医薬品で異なるのは、色、形、添加物などで、最新の製剤技術により、錠剤の大きさを小さくして飲みやすくするといった改良が加えられている場合もあります
Q:ジェネリック医薬品に変更することはできますか?
A:患者さまのご希望と医師の許可があれば変更可能です。
処方せんの記載内容が先発医薬品だったとしても、医師から「変更不可」と指示がない限り、患者さまが希望すれば、薬局でジェネリック医薬品を選択して利用することができます。ファルマでは基本的にジェネリックを活用する方針を取っています。ただし、ジェネリック医薬品のないお薬もありますので薬剤師にご相談ください。