私たちの要求実現のための活動
発表者
水木孝之 (弘前調剤センター 事務 主任)
共同研究者
ファルマ事務委員会 工藤敏子 舘田総子 阿部千佳子 鈴木健仁 葛西祐一
工藤由希子 津川なつみ 西沢菜夏 三上菜美 中西茉季 工藤留美 乗田沙緒莉 三上心乃音
抄録
【目的】
市民の声を議会に届けることは政治を変える大事な役割です。ファルマは保険薬局の「無料低額診療事業」の適用の実現に向けて、弘前市を中心に各自治体に交渉や懇談に赴きましたが未だ実現できていません。
2023年の春、ファルマで一緒に働いてきた仲間が市議会議員に立候補することになりました。民医連綱領を共に実践してきた仲間を市議会に送り出すことが、要求実現の大きな力となるという思いで、職員が一丸となって後援会活動に取り組みました。
【方法・対象】
ファルマ有志後援会による、電話、ポスティング、街宣活動の随伴及びアナウンス活動を行いました。この活動は職種を問わず職員が積極的に参加し行いました。電話での対話では、様々な生活苦の悩みを聴き、政治を変えなければという思いが沸々と沸き、その後の民医連運動にもつなげました。特に事務職員は日々未収金の困難事例を事務委員会内でも多く触れる機会があることから、患者様や地域の方の助けになりたいという思いで、自然に多くの事務職員が自ら積極的に活動に参加しました。発表演題に関連した開示すべきCOIはありません。また発表にあたり対象者の個人情報とプライバシーの保護に配慮し、研究結果の内容や掲載の同意も得ています。
【結果】
後援会活動を通じ、民医連運動の大切さを再確認しました。日頃の情勢の学習や民医連運動の結果が、今回の多くの職員の取り組みにつながりました。また、自分たちの要求を議会に届ける市議会議員とのつながりをもつ意味を学びました。活動を通じて地域の方との交流を直接もつことが出来ました。
【考察・まとめ】
なんとしても民医連の仲間を議会へ送り出したいという職員の思いと行動が一体となり、アクションを起こし、結果に結びついた事は職員一人一人の大きな財産となりました。
今回の活動は民医連綱領の実践と捉え、使命感に燃えて取り組みました。それは日頃の学習や活動の成果だともいえます。また、一緒に働いた仲間が立候補したことにより、より身近に政治に関心をもつ機会となったことも原動力となりました。ファルマ職員は今後の民医連運動において、今回の経験と成功体験、政治に対する思いを持って、益々積極的に取り組んでまいります。
キーワード:無低診の実現・綱領の実践・市民の声を政治に反映