当薬局における新型コロナウイルス感染症との闘い
発表者
水木 啓介 (藤代薬局 薬剤師)
共同研究者
藤代薬局 職員一同
抄録
【はじめに】
新型コロナウイルス(COVID-19)は人々の生活に甚大な影響を及ぼすことになった。医療現場においてもコロナ病床、救急外来、介護施設や在宅医療などの最前線は、まさに非常事態と言える状況であったと推察される。コロナ禍は保険薬局の業務にも大きな影響を与えた。決して最前線とは言えない当薬局に何ができるかを考え実践した取り組みを報告する。
【症例】
当薬局の取り組みとして
- 薬局内の感染防止対策(スタッフの健康管理・待合室の感染対策)
- 薬局利用者に対するコロナ関連情報の提供
- 供給不安定な処方薬の対応(疑義照会・薬局間譲渡)
- 抗原定性検査の無料実施・無料配布(新型コロナウイルス感染症PCR検査等無料化事業・弘前市新型コロナウイルス感染防止対策事業・外来医療逼迫に対応するための抗原定性検査無料配布事業の受託)
- 受診困難な患者への対応(電話診療による処方箋発行とそのファクシミリ対応)
に大別される。
【考察】
コロナの流行の様相や行政の対応が時とともに大きく変化する中で情報が交錯し当薬局においても何度も混乱は生じたが、その都度立ち止まって考え、できるだけ多くの人々の「健康」に微力でも寄与できるような取り組みをしてきた。今後オンライン診療の普及や電子処方箋の導入などで、さらに保険薬局の業務は変化をしていくと考えられる。変化に対応し、どんな時も利用者や地域住民の健康増進に寄与する薬局であり続けるよう努めたい。
キーワード:COVID-19